
何が起きたのか
アメリカとイスラエルによるイランへの攻撃、さらにイラン側によるイスラエルおよび湾岸地域の米軍施設への報復攻撃を受け、3月2日の原油価格が大きく上昇しました。
中東各地での攻撃により、世界のエネルギー供給網に混乱が生じているとされます。特に、ペルシャ湾の出入口にあたるホルムズ海峡を通過する船舶2隻が攻撃を受けたことで、原油輸出への影響が懸念されています。市場では、イランを含む中東からの供給が滞る、あるいは停止する可能性が意識され、価格上昇につながりました。
米国産の指標原油であるWTI(ウェスト・テキサス・インターミディエート)は、週明け早朝に1バレルあたり約72ドルとなり、前週末の約67ドルからおよそ7.3%上昇しました。また、国際的な指標であるブレント原油は1バレル78.55ドルで取引され、前週末の72.87ドルから約7.8%上昇しています。
エネルギー価格の上昇は、ガソリン価格や食料品などの価格にも波及する可能性があり、すでに高止まりしているインフレへの影響も懸念されています。
ホルムズ海峡と供給への懸念
世界の原油のおよそ20%、1日あたり約1,500万バレルがホルムズ海峡を通過しており、ここは世界で最も重要な「石油の要衝」とされています。この海峡は北側をイランに接し、サウジアラビア、クウェート、イラク、カタール、バーレーン、アラブ首長国連邦、イランなどからの石油や天然ガスが輸送されています。
イランは2月中旬にも軍事演習を理由に海峡の一部を一時閉鎖しており、その際も原油価格は数日間で約6%上昇しました。今回の攻撃を受け、市場では海峡を通る輸送そのものが制限されるのではないかとの懸念が広がっています。
こうした中、OPECプラスに加盟する8カ国は日曜日、原油の増産を発表しました。石油輸出国機構(OPEC)は、戦争開始前から予定されていた会合で、4月に日量20万6,000バレルの増産を行うと発表しています。増産を表明したのは、サウジアラビア、ロシア、イラク、アラブ首長国連邦、クウェート、カザフスタン、アルジェリア、オマーンです。
ただし、専門家は、仮に湾岸地域の輸送が制限された場合、生産量の増加だけでは即時の供給不足を補えない可能性があると指摘しています。市場は「紙の上の生産余力」よりも、実際に原油を輸出できるかどうかを重視しているとの見方が示されています。
なお、イランは1日あたり約160万バレルの原油を輸出しており、その大半は中国向けとされています。仮にイランの輸出が滞れば、中国が他地域からの調達を迫られることになり、これも価格上昇圧力につながる可能性があります。
海外の反応は?
最後に海外の反応を見てみよう。
- サウジアラビアとアラブ首長国連邦にはホルムズ海峡を迂回できるパイプラインがあるけど、イランとイラクは終わったな。
- パイプラインじゃ全然足りないよ。主に東半球への供給が直撃を受けるし、当然どこでも価格は上がるだろうね。
- パイプラインには決まった容量があるんだ。魔法じゃないんだから。
- サウジアラビア横断やアラブ首長国連邦、オマーンを通るパイプラインには、同じ量の石油を運び出す能力はないよ。でも代替手段があるのはいいことだね。
- パイプラインが爆破されるまではね。
- 海峡を通過する日量2000万バレルをパイプラインで吸収するのは無理だ。パイプラインで運べるのは日量300万から500万バレル程度だから、残りの1500万バレルはどうしようもない。
- バレルが新たなボトルネックになるのか。月曜の市場開始と同時に美容整形外科の株を買うわ。
- 今こそドレイクが助けてくれるはずだ。ビービーエル・ドリジー、聞こえるか。
- 日量650万から880万バレルまでは、短期間なら増量できるみたいだけど、確かに海峡の通常時の日量2000万バレルをカバーするのは無理だね。
- パイプラインが攻撃に耐えられたらの話だけどな。
reddit.com/r/wallstreetbets/comments/1ri7ij8/opec_boosts_oil_production_after_attacks_on_iran/

